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理学療法士が伝えるランニング情報ブログ。ランニングに対する「知識」「意識」を「Update」して、今よりも早く・楽しくランニングをしよう!

ランニングで使う筋肉~ランニングフォームは形だけが大事ではない~

 ランニングフォームと聞くと

 ・こうゆう姿勢が良い

 ・接地の位置や接地の方法はこうした方がいい

 ・足首は・・・・・膝は・・・・・・

などなど「形」にこだわりが出てしまうのではないでしょうか。

 言葉の意味としては、

  ランニングフォーム=走っている形

となると思いますが、形や見た目ばかりにこだわってしまうと、

かえって身体の一部に負担が掛かったり、余計な力が入ってしまうことに繋がります。

 特にランニングでは接地を意識しすぎる人が多く、足首回りの動きでコントロールしようとするあまり、足首回りにケガをする人が多い印象です。

 そのためランニングフォームを考える時

見た目的な形だけにこだわるのではなく、

「どこの筋肉を使っているか」ということを意識することが重要です。

 

 当たり前のことですが、身体を動かしているのは筋肉です。

ランニングフォームも、どうやって筋肉を使うかによって変わってきます。

 

 では、実際にランニングでどこの筋肉を使うのが良いでしょうか。

なかには

 ・ランニングフォームによって一概に言えない

 ・人それぞれ特徴があって良い

という意見もあるかと思いますが、まずは基本を押さえておくことが重要です。

 ここからは、

走るときに使ってほしい・疲れてほしい筋肉について紹介していきます。

 

①大殿筋(だいでんきん)

f:id:koji0722:20191222232435j:plain 定番のお尻の筋肉。

身体を支える上では、欠かすことの出来ない重要な筋肉です。

この筋肉が使えないと、膝やふくらはぎへの負担が大きくなります。

大きな筋肉なので、使えている人は疲労を感じやすいかと思います。

 

ハムストリングス

f:id:koji0722:20191226002905j:plain もも裏の筋肉です。

こちらも走る上では欠かすことの出来ない重要な筋肉です。

内側と外側に筋肉があるため、両方が疲れることもあれば、

どちらかだけが疲れるといったこともあります。

 

③中殿筋(ちゅうでんきん)

f:id:koji0722:20191226002936j:plain お尻横の筋肉です。

身体の横方向の安定性を支えています。

弱くなると膝の痛みと関係する筋肉ですが、

ランニングや陸上部の選手では使えていない人が多い筋肉です。

使えていると、お尻の横の後ろ気味が疲れてきます。

 

④内転筋群(内転筋群)

f:id:koji0722:20191226003137j:plain 内ももの筋肉です。

走る上ではあまり使われていないように思われますが、

ももを前に振り出したり、前から後ろに振り戻したりするときに

大きな力を発揮しています。

 

腸腰筋(ちょうようきん)

f:id:koji0722:20191226002945j:plain 

お腹の奥から、内もも気味の筋肉です。

ももを前に引き付ける筋肉で、身体を支える上でも重要です。

身体の奥にあるため、なかなか意識がしにくいですが、

ここが意識できるようになると、身体が楽に進むようになります。

 

⑤腹筋群(ふっきんぐん)

f:id:koji0722:20191226003002j:plain 

いくつかの筋が含まれます。

特に下腹部あたりの腹横筋(ふくおうきん)や

内腹斜筋(ないふくしゃきん)の下の部分が重要です。

腹筋群は縮めずに、伸びるように意識できるとしっかりと支えられます。

 

僧帽筋下部(そうぼうきんかぶ)

f:id:koji0722:20191226002923j:plain 

肩甲骨の内側の筋肉です。

あまり聞き慣れない筋肉かもしれません。

また中には僧帽筋に力が入っていると、腕が振れないと考える方もいるかもしれません。

僧帽筋下部に関しては、身体を支える筋肉として間接的に働いています。

そのため腕振り・身体を支える上では重要です。

 

以上の7つの筋肉が走るときに重要な筋肉です。

主には股関節周りの筋肉と体幹ー肩甲骨周りの筋肉で、

身体の中でも大きな筋肉がメインとなっています。

 

もちろん、膝を伸ばす筋肉やふくらはぎの筋肉も使われますが、

最初からこれらの末梢の筋肉に頼った走りになってしまうと、

ケガになりやすかったり、スピードが上がりにくくなってきます。

 

そのためランニングを行う上ではまずは、大きな筋肉を使って身体を支えて、

前に進めることが出発となります。

ぜひ、意識できるようにしていきましょう。

 

 

今後ブログ内で、

どうすれば股関節周りや体幹ー肩甲骨周りの筋肉を使えるようにするかを

紹介していこうと思いますので、

ご期待下さい!