ランニングで使う筋肉~ランニングフォームは形だけが大事ではない~
ランニングフォームと聞くと
・こうゆう姿勢が良い
・接地の位置や接地の方法はこうした方がいい
・足首は・・・・・膝は・・・・・・
などなど「形」にこだわりが出てしまうのではないでしょうか。
言葉の意味としては、
ランニングフォーム=走っている形
となると思いますが、形や見た目ばかりにこだわってしまうと、
かえって身体の一部に負担が掛かったり、余計な力が入ってしまうことに繋がります。
特にランニングでは接地を意識しすぎる人が多く、足首回りの動きでコントロールしようとするあまり、足首回りにケガをする人が多い印象です。
そのためランニングフォームを考える時
見た目的な形だけにこだわるのではなく、
「どこの筋肉を使っているか」ということを意識することが重要です。
当たり前のことですが、身体を動かしているのは筋肉です。
ランニングフォームも、どうやって筋肉を使うかによって変わってきます。
では、実際にランニングでどこの筋肉を使うのが良いでしょうか。
なかには
・ランニングフォームによって一概に言えない
・人それぞれ特徴があって良い
という意見もあるかと思いますが、まずは基本を押さえておくことが重要です。
ここからは、
走るときに使ってほしい・疲れてほしい筋肉について紹介していきます。
①大殿筋(だいでんきん)
定番のお尻の筋肉。
身体を支える上では、欠かすことの出来ない重要な筋肉です。
この筋肉が使えないと、膝やふくらはぎへの負担が大きくなります。
大きな筋肉なので、使えている人は疲労を感じやすいかと思います。
もも裏の筋肉です。
こちらも走る上では欠かすことの出来ない重要な筋肉です。
内側と外側に筋肉があるため、両方が疲れることもあれば、
どちらかだけが疲れるといったこともあります。
③中殿筋(ちゅうでんきん)
お尻横の筋肉です。
身体の横方向の安定性を支えています。
弱くなると膝の痛みと関係する筋肉ですが、
ランニングや陸上部の選手では使えていない人が多い筋肉です。
使えていると、お尻の横の後ろ気味が疲れてきます。
④内転筋群(内転筋群)
内ももの筋肉です。
走る上ではあまり使われていないように思われますが、
ももを前に振り出したり、前から後ろに振り戻したりするときに
大きな力を発揮しています。
⑤腸腰筋(ちょうようきん)
お腹の奥から、内もも気味の筋肉です。
ももを前に引き付ける筋肉で、身体を支える上でも重要です。
身体の奥にあるため、なかなか意識がしにくいですが、
ここが意識できるようになると、身体が楽に進むようになります。
⑤腹筋群(ふっきんぐん)
いくつかの筋が含まれます。
特に下腹部あたりの腹横筋(ふくおうきん)や
内腹斜筋(ないふくしゃきん)の下の部分が重要です。
腹筋群は縮めずに、伸びるように意識できるとしっかりと支えられます。
⑥僧帽筋下部(そうぼうきんかぶ)
肩甲骨の内側の筋肉です。
あまり聞き慣れない筋肉かもしれません。
また中には僧帽筋に力が入っていると、腕が振れないと考える方もいるかもしれません。
僧帽筋下部に関しては、身体を支える筋肉として間接的に働いています。
そのため腕振り・身体を支える上では重要です。
以上の7つの筋肉が走るときに重要な筋肉です。
主には股関節周りの筋肉と体幹ー肩甲骨周りの筋肉で、
身体の中でも大きな筋肉がメインとなっています。
もちろん、膝を伸ばす筋肉やふくらはぎの筋肉も使われますが、
最初からこれらの末梢の筋肉に頼った走りになってしまうと、
ケガになりやすかったり、スピードが上がりにくくなってきます。
そのためランニングを行う上ではまずは、大きな筋肉を使って身体を支えて、
前に進めることが出発となります。
ぜひ、意識できるようにしていきましょう。
今後ブログ内で、
どうすれば股関節周りや体幹ー肩甲骨周りの筋肉を使えるようにするかを
紹介していこうと思いますので、
ご期待下さい!